自律神経と隠れ栄養失調

自律神経と栄養

自律神経も当然のことながら、物質代謝で働いており、充分な栄養が行き渡っていないと働けません。分っているようでこの点が案外、盲点になっていることがあります。utuba.gif

当院の事例、60代の主婦、Tさん、腰や肩の痛み、時に頭痛などで時々、来院されます。几帳面で完璧主義の性格の上、介護や家族のご病気が重なり、気持ちが落ち込んで、自律神経失調で鬱病寸前でした。

あるとき、体がだるい、元気が出ない、と言われるので、ひょっとしたらかくれ栄養失調では、と思い、Oリングテストや脈診を使ってチェックしたら、鉄のサプリメントで良い反応がでました。

その後、市販の鉄のサプリメントを取られだしてからは、随分元気になって来られました。(数十年前に血液検査で貧血、と言われ鉄剤を処方されたことがあったが最近はその意識が無かった、との事でした)

自律神経と産後うつ、貧血

国立成育医療研究センターの発表によると、産後うつ病を発症する女性は鉄不足により60%増加し、「貧血治療で産後うつの発症を抑えられる可能性がある」としています。自律神経は充分なミネラル、タンパク質がないと働けません。巷で思われている以上に、心と栄養は関係しているのかも知れません。

薬に頼らずうつを治す方法

なお、精神科の藤川医師が書かれ、Amazonでベストセラーになった健康本「薬に頼らずにうつを治す方法」アチーブメント社発行、是非読んで見られたらいかがでしょうか。栄養と自律神経、心の関係がよく分る名著です。